「採用できない」と嘆く前にやるべき3つのこと
CHRO(最高人事責任者)の橋本(@yuzo0201)です。
「とにかく採用が厳しい・・・」
「求人市場も厳しいので、全然採用できていないんですよ~」
そんな声を最近至るところでよく聞く。
以前よりも聞く機会が増えたので、実際にそうなのだろう。
求人倍率を見ても、新卒・中途採用を問わず、応募者に有利な状況が続いている。
話を聞いてみると、こんな声も出てくる。
「採用活動は一生懸命やっているんですよ。
求人媒体にも掲載してるし、人材紹介にも依頼しているし、スカウトも送ってる。
でも、全然人が応募してくれないんです。」
一般に採用活動の基本と言われる手段は行っているわけです。
そして嘆くわけです。
「本当に採用は難しくなった。人が採れない」
中には採用できない理由をいくつも挙げて、いかに難しいのか力説してくる人もいるほどです。
(私をいかに説得しても、それこそ採用は難しいわけですが・・・)
そんな嘆いている人に、いつも3つの質問とアドバイスをしています。
①そもそも人に会ってる?
採用するには、そもそも採用したいと思う人に出会わないとなりません。
ただ、そう簡単には採用したい!と思う人に会うことはできません。
採用がうまくいかない企業のほとんどは、その前段階の人に会う、ということをせず「応募者が来ないな~」と頭をひねっていたりします。
そういう場合はまず「人に会う」機会を増やすことをオススメしています。
選考ではなく、とにかく人に会うのです。
こういうアドバイスをすると必ず返ってくるのが、この答えです。
「効率が悪い!生産性が低い!
私は採用したいと思う人だけに会いたい。
忙しいんだよね~」
と。
こういう考えだと、採用はうまくいかなくなります。
人に会って、その方が採用基準に達していないな、と思ったとしても、聞いたらいいじゃないですか。
「誰かいい人いませんか?
紹介してもらえませんか?」
会うのも、お願いするのもタダですが、やる人があまりに少ないので驚くばかりです。
パソコンを見ながら頭をひねっていて何も解決しないのにね。
②思わず体が動き出してしまうようなワクワクするビジョンを語っているか?
人に会えたとして、その時に何を言うか、がとても大事です。
お互いに人生の貴重な時間を使っているわけです。
自分も相手も、思わず体が動き出してしまうようなワクワクするビジョンを思い切り語っているでしょうか。
一緒に働くにしても、そうでないにしてもとっておきのビジョンがあれば応援したくなります。力を貸したくなります。
そんなことを相手が聞いてくれるのだろうか、と不安に思う人は、試しに周りの人に話をしてみて下さい。あなたが一番ワクワクする話を。きっと周りの人はあなたの話を聞いてくれて、ポジティブな反応を示してくれることでしょう。
③一緒に働きたいと思う人の興味に合わせた情報を発信しているか
一緒に働きたいと思う人がイメージできていたとして、その人がどんな情報に心が動くのか、考えたことがありますか?
もちろんその想像は仮説でしかありません。何の反応もないかもしれません。
それでも続けているとある日突然状況が変わるかもしれません。
あなたが続けている努力に誰かが気づいて反応してくれたり、応援してくれたりするものです。
ひたすらに一緒に働きたいと思う人がどんなことに興味・関心を持っているかにフォーカスして、それに合わせた情報を発信する。
今なら無料ならFacebookやTwitter、安価でWantedlyなど情報を発信・拡散できるメディアがいくらでもあるので、どんどんトライしてみることをオススメします。
CHROの視点
今回取り上げた3つの方法をやってみるだけでも、今まで出会えなかった人に会えたり、企業のことを知ってもらえたりします。
実は「採用できない企業=知らない企業」であることがほとんどだったりします。知らない壁を乗り越える努力をするようにしていきましょう。